あらすじ
親の残した莫大な借金を背負い、少年・デンジは貧困の底で生きていた。
相棒は、チェンソーの悪魔・ポチタ。
パン一枚を分け合いながら、悪魔を狩って金を稼ぐ日々。
やがて裏切りと死を経て、デンジは「チェンソーマン」として蘇り、
公安のデビルハンターとして新たな生活を与えられる。
住む場所。
毎日の食事。
風呂。
布団。
それらは、彼がずっと持っていなかったものだった。
チェンソーマンを思い出すとき、
真っ先に浮かぶのはバトルでも悪魔でもない。
食事のシーンだ
ジャムをたっぷり塗ったパン。
山盛りのごはん。
普通の朝食。
コンビニの味。
どれも特別じゃない。
でも、デンジにとっては全部が夢だった
彼の欲望は下品で、単純で、
あまりにも正直だ。
マキマと初めて一緒に食べる朝食。
それは支配の始まりであると同時に、
デンジにとっては 初めて人として扱われた瞬間 でもある。
「悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」
「飼うなら、ちゃんと餌はあげるよ」
そこにあるのは愛情ではない。
でも、パンがあり、飲み物があり、デザートがある。
印象的なのは、
デンジが「普通の生活」を手に入れても、
それに慣れきれないところだ。
物語が進むにつれて、
「誰と」「どんなふうに」食べるかが、
どんどん重要になっていく。
仲間との朝食。同僚との飲み会。
初めて友達になった人との朝食。
食事の変化は、
そのままデンジの心の変化だ。
チェンソーマンの魅力は、
派手な戦闘よりも、
何気ない食事のシーンに、いちばんよく表れているとおもう。
あなたは、この作品を見終わったあと、
少しだけ考えてしまうかもしれない
この生活は「当たり前」なのか
それとも、「誰かに与えられたもの」なのか。
チェンソーマンは、
そんなことを考えさせる作品だ。
原作:藤本タツキ
連載開始:2018年(週刊少年ジャンプ)
アニメ制作:MAPPA
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